<   2011年 07月 ( 6 )   > この月の画像一覧



私はキアラ、29年前にレッジョエミリアで生まれました。
エミリア通り、サント・ステファノ 13に住んでいます。
さあ、これから一緒に街を散策しましょう。

ここは公園の前にある大学です。昔は軍隊の兵舎だったの。
現在は、経営コミュニケーション学部とスクール・オブ・フォーメーション
があるわ。学校の前には公園。
今から私が小さい頃に遊んだ木を紹介するるわ。

この公園内にあるディアナ幼稚園の園児たちはみんなこの木が大好きなの。
だって、この木は登れるんですもの。みんなとても楽しんでるわ。
これから劇場広場に移動するわよ。

私たちはバリ劇場の前に来ています。
劇場の季節は今まさに始まろうとしています。
ここには3つの劇場があるので劇場広場と呼ばれているの。
ここはバリ劇場、この広場の終わりにはアリオスト劇場、
最後に実験的なカバレリッツァ劇場。
バリ劇場はコンサートで有名で、アリオスト劇場は現代劇のための物なの。

この噴水は夜になるとライトアップされるのよ。
その間、ここは街のリビングルームになるの。

私たちは今、レッジョエミリアにある
不思議なビルのうちのひとつの前にいるのよ。
パルメザンニ・ギャラリー。
かつてはレッジョエミリアのルーブルって呼ばれていたの。
この建物の中にある数ある美術品を検証した所
パルメジャンに自身が偽造した物だとわかったのよ。

これはスパッチオ・ジェッラという複合ビルよ。
かつてはマルコ・ジェッラという人が所有していたホテルだったの。
彼は1950年代の抽象画家であり彫刻家だったのよ。
現在は、企画展、オフィス、1階にはピッツェリアがあるわ。
さあ、コルソ・ガリバルディに行きましょう。

コルソ・ガリバルディは通りの事なんだけど
レッジョエミリアの他の物とはだいぶ様子が違うのよ。
この道はかつてはクロストロと呼ばれる川だったから
形状がとっても不規則なの。
この道を作る為に川は本来の筋からそらされてしまったの。

ギアラ教会、マグナニ広場それと
バロックキリスト教会の辺りに行きましょう。
ギアラとは本来方言でギアラ・ギアレッロから由来し
その意味は砂金を含んだ砂利という意味なのよ。
実際、境界は川沿いに建てられたの。

マグナニ広場に来ているわ。
レッジョエミリアで最も重要な展覧会はここで開催されるのよ。
サンドロ・パルメジャニというキュレーターによって
とてもすばらしい展覧会が企画されるのよ。

ここはかつて川が二分されてしまった所。
キリスト協会が見えるわ。
ここは、図書館。
勉強や読書の為のスペースが沢山にあってとても良い図書館よ。
最上階にはソル・ルイットの絵画が展示されているの。

町の真ん中にあるアルチデ・セルビ公園よ。
ここはかつて、置き去りにされていてとても荒れていたの。
今では整備されて、沢山の子どもたちと人々であふれる活気ある場所に変わったわ。

ここはフォンタネジ広場。
人々は大抵、お酒を飲むために夜ここを訪れる事が多いの。
それか、火曜日と木曜日の朝市、日曜の朝のオーガニックマーケットを訪れるの。
そうね、言ってみればフォンタネジ広場はレッジョエミリアの
夜の中心地と食の中心地といえるかしらね。

ここはレッジョエミリアのメイン広場、プランポリニ広場よ。
私の左には、最近復元された大聖堂が見えるわ。
その隣にはソット・ブロレットギャラリー。
商業がギャラリーで、この広場からサン・プロスペロ広場を結んでいるの。
地方自治体の市庁舎。この広場では夏の間コンサートや
様々な異なるタイプのショーや屋外で映画上映が催されるのよ。

ここは、カソッティ広場。この広場とこのビルディングでは
レッジョエミリアにとって重要な出来事が行われてるのよ。
5月の第1週から開催される、ヨーロッパ・フォトグラフィー・ウィーク。

エミリア通りを歩きましょう。この通りはかつてローマ帝国時代には
古代の流通の要としてが使われていたのよ。
パルマ、レッジョ、モデナそしてボローニャを
海沿いの町、レベナやリミニにつないでいたの。
現在は商業的な通りね。クラシカルなポーチが右側にある
沢山のお店がたちならんでいるわ。
ここでは、お酒をのんだり、
ただウィンドウショッピングをしたりするのよ。

Translated from the English subtitle

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Youtubeでレッジョエミリアを紹介している動画を発見しました。
なんだかNHKの「世界ふれあい街あるき」のようです。
レッジョエミリアを訪れたような気分にさせてくれます。
キアラと一緒にお散歩はいかが?

Posted by Nakamura
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by reggio_chiocciola | 2011-07-26 23:06 | その他
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7月24日(日)に第1回レッジョ視察報告会を開催いたしました。
節電の為、じっとりとやや蒸し暑い会場ではありましたが
皆さんとても熱心に私たちの報告を聞いてくださいました。

今回は
1/ レッジョエミリアやボローニャの町の様子
2/ レッジョエミリアとボローニャのレミダ(リサイクルセンター)
3/ レミダデー(毎年5月に開催されるイベント)
4/ 光のアトリエ(ローリス・マラグッツィ国際センター内)
5/ ディダルテ(美術専門図書館とワークショップ)
6/ レッジョナラ(ジャンニ・ロダーリ内)
7/ レッジョ教育1.2.3.
8/ ローリス・マラグッツィ(レッジョ・エミリア保育実践創始者)
(順不同)
についてご紹介いたしました。

今回、5月のイタリア視察報告のみにとどまらず
レッジョ教育講師石井希代子さんの4年間の
レッジョ滞在期間中に撮影された貴重なお写真をやお話を踏まえて
みなさんに沢山のスライドと共にご紹介することができました。

報告会終了後の質疑応答ではいくつかのご質問を頂きました。
お時間が少なく、もっとご質問されたかった方も沢山いらしたと思います。
またの機会にお答えできればと思っております。

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《Q&A》

Q:レッジョの幼稚園にある素材の保管場所とその入れ替えについて

A : レッジョエミリアの幼稚園では素材を保管するスペースが確保されています。
子どもたちの創造性を促すように素材は整理整頓され美しく配置されています。
(素材がゴミではなく、何かを作り出すための黄金に見えるように....)
それらの素材は、イベントやプロジェクトに応じて不定期に入れ替えられます。
先生たちは頻繁にレミダを訪れ、子どもたちの好奇心を満たす素材を見つけては
幼稚園や学校に持ち帰ります。

☆補足:私たちがレッジョエミリアのレミダを訪れた時も
スポーツクラブの先生がイベントに使用する素材を探していたり
幼稚園の先生がカートいっぱいに素材を選んでいる場面に出会いました。

Q : レッジョ教育では接着せずに作品を制作されますがそれはなぜですか?

A : さまざまな物を「循環」させる事が、レッジョ教育の理念の一つにあります。
素材、そして時として人材まで!様々な事なる素材を接着してしまったら
「循環」させる事ができません。ですから、通常は接着せずに作品を制作します。
成果品は写真に収められ、ドキュメンテーションとして教育者、両親、
子どもたちと共有します。けれども、展覧会などの特別なときには接着する事もあります。

☆補足:何か、これという決まり事がないのもレッジョ教育
らしいのではないかと思います。その時、その場の状況に応じて臨機応変に
対応していくフレキシブルな教育実践なのですね。

Q : レッジョ教育を受けた子どもたちは現在どのような大人に成長されていますか?

A : 今回の石井さんのお話の中にも、また7月15日にイタリア文化会館で行われた
カルラ・リナルディ氏と佐藤学氏の講演の中にも登場したラウラという女の子は
現在、レッジョエミリア市ではありませんが教師になられています。
レッジョエイミリア市で育った子どもたちは
レッジョエイミリアが大好きで大きな町に移り住むより
この町にとどまる傾向が多いように思います。

☆補足:レッジョの子どもたちは幼少の頃から町の市民として
大人と同等の立場をもちまた、多くの大人に見守られながら
あたたかい祝福や賞賛をうけ育ちます。ですから、
大人になってもこの町に残る人々が多いのかもしれません。
レッジョ教育は明確な結果を求めるのではなく
身近な人間や故郷を大切に思うというような
豊かな人間性を育てる教育なのかもしれません。

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今回のこの報告会に、地元のお母様方、保育園/幼稚園関係者の方々、
大学関係者の方々、市のお仕事をされている方々、メディアの方々。
遠方遥々たくさんの方々に起こし頂きました。

会終了後のアンケートより頂いたご要望を反映し
また今回お話しできなかった事も含め
第2弾としてこのような会を再び催す事が出来たらと考えております。
お越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。


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レッジョ教育に関する様々な資料の展示

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「車レター」プロジェクの始まりと第1弾〜第3までの様子をパネルにてご紹介

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「車レター」プロジェクトにて制作された布を展示

光のアトリエなど撮影が禁止されていた場所の様子は
facebookのファンページにてご覧いただけます→こちら

Posted by Nakamura
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by reggio_chiocciola | 2011-07-26 19:05 | その他
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2011年5月21日~27日まで、レッジョ教育講師 石井希代子さんとともに
@キオッチョラ@のメンバーがレッジョ関西 の方々と
レッジョ・エミリア市を訪問しました。
その模様をお伝えする「レッジョ視察報告会」を開催いたします。

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今年5月
北イタリア レッジョ・エミリア市で
最新のレッジョ教育を見てきました!


レッジョ教育は、1991年、アメリカの週刊誌「ニューズウィーク」の特集
(1991年12月号)で「最も革新的な幼児教育」と紹介さました。
日本では2001年、ワタリウム美術館にて「子どもたちの100の言葉展」が開催され、大変な反響がありました。そして、レッジョ教育の展覧会、第2回目として
今まさに同じワタリウム美術館にて「驚くべき学びの世界展」が開催されています。
その後も京都、神戸など各地に巡回する予定です。京都巡回展に関しては→こちら

今回のレッジョ・エミリア市訪問では
レッジョ教育講師 石井希代子氏に大変な努力をしていただき
通常ではなかなか見学する事の出来ない所まで観ることができ
沢山の貴重なお話もお聞きする事ができました。
子どもたちの教育のために、町がどう動いているか
その一端をみなさまにお伝えできればと思います。
是非ご参加ください。

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日 時:7月24日  午後6:30 ~午後8:30

場 所:エコプラザ西東京 多目的スペース

参加費:1,000円(資料代含む)

連絡先:レッジョ教育を広める会@キオッチョラ@ 代表 高島
    電話 042-423-9140 メール carch@water.ocn.ne.jp

話す人:レッジョ教育 講師 石井希代子氏 @キオッチョラ@代表 高島美希

    お申し込みは不要です

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《エコプラザ西東京へのアクセス》

エコプラザ西東京
東京都西東京市泉町3-12-35
電話 042-421-8585

《交通》

西武池袋線保谷駅から
徒歩:20分
バス:吉祥寺・三鷹・田無行きバス「保谷庁舎」下車

西武池袋線ひばりケ丘駅から
バス:はなバス第5ルート「保谷庁舎」下車

西武新宿線田無駅から
バス:保谷駅・天神山行き「荒井竹」下車

西武新宿線東伏見駅から
バス:はなバス第2ルート「保谷庁舎」下車



エコプラザ西東京について詳しくは→こちら

Posted by Nakamura
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by reggio_chiocciola | 2011-07-16 23:46 | その他
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7月15日にイタリア文化会館で開催された
対談:カルラ・リナルディ+佐藤学
「驚くべき学びの世界ーレッジョ・チルドレン代表に尋ねる」
という講演を聴きに行ってきました。

講演内容を抜粋してご紹介いたします。
実際に話を聞くのとでは大きな違いがあると思います。
この対談を聞く事の出来なかった方は
是非、カルラ・リナルディさんの著書(英文ですが...)を
お読みになってください。この記事の最後にご紹介します。

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◎子どもとは......
子どもたちは主体、市民としてー未来の市民ではなく現在の市民
子どもは新しい文化を持つ

◎子どもと教育と文化とは?
子どもはどのような文化的イメージを持っているか?
子どもはどのように学ぶのか?
教育するということはどういうことか?
学校が直面していることは何か?
文化をつくるということなのか?

◎現在の子どもの一般的なイメージ......
子どもが持っていないもの、できないこと
何をしないか、何ができないかで定義する。
子どもに関するすべてを大人が決定できる。
子どもは大人の所有物だと考える。
(心理学・精神分析学・教育学の様々な論などが、
子どもはこのようなものであるというイメージ・システムを作り上げる。
ことばがない、歩けない、など)

子どもは何が出来るか?から出発する考えや活動する人が少ない。
「子どもはもろい、何もできない」ではなく
「こどもが何を持っているか、できるか」と
顕在能力を強調する人は少ない。

◎子どものアイデンティティーと新しいイメージ ー Rich and Powerful children
子どもは生まれた時から学ぶ力を持っている。
(好奇心があり、源であり、能力に富んだ存在である)
子ども自身が自分自身の人生を創造する主役にならなければならない。

◎子どもの顕在能力 ー Wondering and Potential
子ども自身が「自分は創造する力を持っている」と知っている。
人間が持つ素晴らしい特徴は、ポテンシャルがあるということ。
(何々ができる、ということ)
学ぶ時の驚きや顕在能力を導くのは大人の役割。
(もし○○があれば、○○ができる・・・)

子どもは世界と出会いたいし、どうやって出会えるのかを知っている。
子どもはPotential=可能性とCompetent =意欲を持っている。
人間は愛に満ちている。愛でできているから、物、他人との
相互作用により物事が変わっていく。他者との関係をつくると同時に、
自分を作り上げるという、自己創造を果たしている。
自分の人生に対する理論や解釈を作りあげていく。

子どもは心と体を使い、ホリスティック(全体的)アプローチで物事を学んでいく。
美術も科学も一緒、さまざまな物事を分けてしまったのは大人である。
このホリスティック(全体的)アプローチでは、カテゴリー分けしてはいけない。
学びは学校に通いだしてから始まるのではなく家族・町の中で、
生まれた時から好奇心を持って学んでいく。他の子どもとの相互作用、
人との関係によって学び、様々なことを認識し、感動する。

◎ラウラの日記 ー The Diary of Laura
レッジョでは3ヶ月から3才までの幼児乳児保育所
(現地では『こどもの巣』と呼ばれる場所)に通う。
世間一般の子どもに対する概念ー子どもは〜をやらない
(歩かない、しゃべらない、自分を表現しない)で定義されている。
ラウラは子どもについての固定観念を変えさせてくれた。
子どもがいかにリッチでポテンシャルに富んだ存在かという事を示してくれた。

【ラウラ(10ヶ月の女の子)の様子】
*ここでは子どもの人差し指を使った「指差し」の暗号(Communication Sign)を
読むこと(decode)の大切さに着目してラウラの様子を観察して行きます。

1 / ベビーチェアーにラウラという名の10ヶ月の女の子が座っています。
テーブルの上にある、商品カタログを熱心に見入っています。

2 / ラウラはページをめくり、先生に肩を寄せます(身体の言語を使用)

3 / さらに、先生に寄り、先生を見つめます(何かを問いかけ訴える様子)
左手の人差し指でカタログの腕時計を指差す。
(身体・視線・顔の表情・人差し指の4つの言語を用いている)

4 / 先生は自分の腕時計にラウラの耳をあてた。
ラウラは驚き、時計の音に集中しています。
(子どもの問いにどのように応えるか、どのように好奇心を広げるか
大人は注意深く選ばなくてはならない)

5 / ラウラは商品カタログの腕時計の写真に耳を押しあてる。
先生はラウラが驚き、びっくりすること、ラウラ自身で仮説を立て、
考えることができる機会を与えました。
(さまざまな機会をもとに、子どもは考える。色々なものを結びつけることで
仮説を立てそこから新しい発想をもつ)

写真の時計に耳を当てることを、大人は間違った解釈と捉えるが
子どもは仮説を立てる努力をしています。
このことからも、新しい子どものイメージ、捉え方によって、
学校、大人の考え方を見直すことができるのではないか?

子どもに向って話す、説明するのではなく、
子どもに耳を傾けることが最も大切なこと。

子どもの為に時間を注ぐことは.....
→子どもに価値を与える
→何が重要な事か価値をみとめる
→感心を注ぐこと
→教育者も共に学ぶということ
→100の言葉を学ぶ
→全ての5感をもって耳を傾ける

"お互いに耳を傾ける場を持つ"

聴くための教育学を実現するため、
教育者は道具・枠組み・仕組みを用意する。
子どもが探って理解するもの、自分の発見が
価値のあるものなのだと自覚できるような。
それらは毎回アップデートしていく必要がある(場・空間・素材など)
教育者自身を見直し、永久に探求しつづけなければならない。
どんなチャンスがあるか、何を提供できるか、子どもと同時に美・創造は生まれる。
大人の子どもへのホリスティックアプローチは芸術(=世界を観る目)を育てる。
子どもたちは芸術家で研究者
場は子どもたちの好奇心を広げるものであるべき

"Wonder learning" 驚きから学ぶ

関係性をつくる
コミュニケーションをとる
耳を傾ける
そして観察し、解釈し、記録(ドキュメンテーション)をとる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◎佐藤学氏のお話

それまであった、子どもの見方を変えるという偉業をレッジョは行った。
Enfant(子ども)という言葉は
「without sound / no sound」ことばをもたないという意味
Persona(大人)という言葉は
『with sound』ことばをもつという意味からできた単語である。

学びは驚きから始まる。驚きから始まる学びは驚きに値する。
Wonder of learning / Wonder of learning of learning

西洋的伝統的な学びは
1/ 自分の内面を育てること(Cultivating Myself)
2/ 対話の伝統(他者の声を聴く)
このプロセスこそが学びである。

Conversation with others
Conversation with creation
Conversation with myself

学ぶ事の出発点は他者の声を聞く事

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◎ Q & A

Q : 子ども達との活動で印象深いできごとは何ですか?

A : たくさんありすぎてます。熱中できるプロジェクトを毎日探し出し、
毎日生まれているので数え切れません。
例えば、先日訪れた水とエネルギーのアトリエでは、
光線や食について学びました。そこで「なぜ水は下に流れるの?」など
そいう質問が出て来て、大人も好奇心や失った
想像力疑問を思い出すという場面がありました。

*佐藤学氏の印象深いプロジェクト
『すべてのものには影がある(蟻以外はね)』
こどもは光に興味を持ち、影に魅力を感じる。
自分の影を見つけたときの驚き、すべてのものの影を探しだします。
しかしルーペで蟻を見ても影を見つけられなかったので
こんなタイトルになりました。(蟻に影がないことを心配していた)
大人は子どもに影を経験するチャンスを与える。
なぜこんなことが起こるのか子どもが自分で考える手助けをする。

『ライオンの像のプロジェクト』
ライオンとの友情関係をつくるだけでなく、絵を描いたりねんどで創作しながら
ライオンの原点を探し出しライオンの力を見つける。
ライオンにまたがる勇気を持つ。観るだけではなく自分のものにする。
(上手に作る、ということではなく、自分の中に取り込む、
ライオンを自分のものにするために制作することは、
現代アートと同じとワタリさん)
この時、子ども達は蟻やライオンの言語を話している。

Q : アトリエリスタ・ペダゴジスタの養成はどのように行われているのか?

A : 現場で直接子ども、先生、保護者と付き合いながら学ぶ。
すべての教育者はもう一人の教育者と一緒に学ぶ。
ドキュメンテーションをつくることもとても大切。週3回ほど、
起きたことやこれからの計画についてディスカッションしている。
大人は子どもと過ごしながら、明日、来週何をするか?を即興で考えだして行く。
それぞれの現場にあったものを作り続ける、
常に変わっていくので永久に訓練している。
大学でレッジョアプローチ講座の博士課程を作りたいと考えている。

Q : ローリス・マラグッツィの思想や理論を
どのようのに引き継いでいるのか?

A : マラグッツィの思想は完成した教育理論ではなく、
常に挑戦し、刷新し、現代化させていくアプローチ。
戦後、レッジョ・エミリアの市民は、市の協力により、
彼らが望む学校、新しい教育システムを作り出しました。
教育理論を生きたものにするため実践し、記録し、議論しました。
教育理論を完成させるのではなく、常に新しい
マラグッツィのメソッドを行うことではなく、
マラグッツィのものの見方で観察し、
彼の考え方で教育を創造すること。
大切なことはレッジョの町を使っていること、
町の中で自分の価値を見出していくこと。

Q : 展示を観て、人工的な印象を受けたが、
自然とのつながりについてどう考えていますか?

A : そのように感じたとしたら、私たちの表現不足かもしれません。
自然とのつながりは大切にしています。
けれども自然とは、まわりの環境すべてのことであり、当然町も含まれる。
子どもに自分と環境についての関係を発見していって欲しい。
子どもと自然ではなく、こどもは自然なのだと知ること

佐藤学氏補足:日本では“こどもは自然の中で育つ”という根深い考えがある。
“文化の中で育つ”という面が弱い。
この考えは日本と韓国くらいで世界の多くの国では、
子どもは文化の中で育つと考えられている。
日本人の自然に対する考え方は異端であると知ることも大切なのでは?
私たちの常識に疑問を持つことのきっかけになる。

Q : レッジョの施設について建築の面からどのような要望を持っているか?

A : 空間、素材、時間について、建築家と一緒に話す事もあるが、
もともとある古い空間を使うこともある。
必要性に沿って改築する。内側の光、外側の光、
広場、コミュニティにとっての価値、
乳幼児施設は家族のためのサービスではなく、
子どもにとっての権利。クオリティの高い空間で過ごすことは
子どもの持つ権利だから、良いものを与えなければならない。

Q : イタリアにはモンテッソーリ教育もあるが、
異年齢教育についてどう考えているか?

A : モンテッソーリ教育からも多くの影響を受けている。
モンテッソーリの先生達ともよく話をする。
レッジョではこども達をできるだけ同じ年齢にしている。
誕生日が近い基準グループもある。
子どもは何ヶ月かの違いでかなり差があるから。
しかし、園の中央にはピアッツァ(広場)があり、
異年齢の子達と出会う機会はたくさんある。
それぞれの年齢の子達と過ごしたり、
ちがう年の子達と過ごしたり、いったり来たりしている。
異年齢のこども達の相互作用を大切にしている。

佐藤氏補足:
モンテッソーリは casa(ホーム)
レッジョは community(コミュニティ)

町にも園にもピアッツァがあり、広場の概念は
イタリアの文化にとってとても大切なもの。
みんなが集まって一緒に議論し、町にとって重要な決断をする場所。
みんなが関ることでそれぞれに責任が生まれる。
広場を使って生きていくのがうまい。

5才のグループが3才のこどもたちのために学校の秘密が描いてある本を作った。
これをやっていい場所はここだよ、とかこの場所は素敵だよ、あの先生は要注意!
など、あとから来る子にむけて、責任を持って説明し、
準備を整える、未来のことを考える態度が現れている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◎聴講して思ったこと

子どもは守られるべきものではなく大人と同じ立場を持つものであること。
子どもはリッチ (豊かで) でパワフル (強壮で) で
ポテンシャル (可能性がある) でコンピテント (意欲がある) な存在であること。
大人は教えるのではなく共に学ぶもの、子どもの可能性を導くものであること。
個性の異なる子どもを育てるのにたった1つの方法はなく
その時々にそれぞれにあった対応をして行くこと。
話すことより聞く事を重視した対話をすること。
の大切さを改めて学ぶ事ができました。

特に印象に残ったのは質疑応答での佐藤先生の解答です。
'日本では“子どもは自然の中で育つ”という根深い考えがある。
“文化の中で育つ”という面が弱い。
この考えは日本と韓国くらいで世界の多くの国では、
子どもは文化の中で育つと考えられている。
日本人の自然に対する考え方は異端であると知ることも大切なのでは?
私たちの常識に疑問を持つことのきっかけになる。'

という部分です。私たちは子どもは自然の中で育つという考えを持っています。
特にこの頃の自然志向でその考えに重きを置いている人が増えてると思います。
けれども、その考え方は世界的にはまれで、むしろ子どもは「文化」
のなかで育つという概念があるということを初めてしりました。
ですから人工物も含め、私たちの築いた文化的生活の中にある物を素材や
プロジェクトのテーマにするのだと思いました。
この考えはおそらくレッジョの構成主義につがるのだと思います。

この講演は、関西や四国の方からも訪れている方がいらっしゃいました。
レッジョ・チルドレン代表のカルラさんと
佐藤先生の対談はそれだけ貴重なものでした。
レッジョ教育講師石井さんのはからいで
カルラさんや佐藤先生とご挨拶することもでき
レッジョをさらに身近に感じる事ができました。
佐藤先生に関しては私たち@キオッチョラ@
のご近所にお住まいだそうで、私たちは勝手に
「やっぱり、ご縁があるのね〜」と思ってしまいました。

/// カルラ・リナルディさんの著書(英文) ///

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The Diary of Laura: Perspectives on a Reggio Emilia Diary
Editors: Carolyn Edwards, Carlina Rinaldi


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In Dialogue with Reggio Emilia: Listening, Researching and Learning
(Contesting Early Childhood)



Posted by Nakamura
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by reggio_chiocciola | 2011-07-15 20:23 | その他
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レッジョ教育講師 石井希代子さんにお誘いいただき
葉山藝術大学のつくりかたPROJECT主催

「ムナーリの絵本」

ビジュアルコミュニケーションという視点でムナーリの絵本を見たとき
ブルーノ・ムナーリが表現したかった本はどのような意味をもつのだろう
というレクチャーを聴講しに行ってきました。

講師は日本ブルーノ・ムナーリ協会代表、岩崎清氏。
1985年に勤務先の東京・青山にある「こどもの城」の開館記念の特別事業として
「ブルーノ・ムナーリ展」を企画開催されたお方です。
ムナーリ本人に実際にお会いした方から貴重なお話を伺うことができました。

会場には、ワタリウム美術館で開催されている「驚くべき学びの世界展」のチラシを
持った方々もたくさんいらっしゃり、現在、多くの人々が、レッジョ・エミリア市の
教育やブルーノ・ムナーリなどに感心をもたれているのだなと思いました。

講演の最後に設けられた、質疑応答では
「レッジョ教育とブルーノ・ムナーリの関係は?」
というような質問も挙りました。岩崎氏はその質問に
「ムナーリは確かにレッジョ・エミリア市を訪れているが
レッジョ側はその事やその関係性については何も言っていない。
イタリア人の気質かな?」というようにお答えしていました。

確かに、ムナーリの残した数々のプロジェクトや絵本を見てみると
レッジョ教育に通じるものがたくさんあることに気がつきます。
ムナーリの作品のモチーフとされている、色彩/素材/光/人の顔といったものは
レッジョ教育の中で大切なプロジェクトテーマになっています。

☆レッジョには、Bruno Munari という名前の幼児学校があります。
 関わりのない名前はあまりつけませんので、接触はあったものと考えられます。
 また、レッジョの町には、ムナーリのメソッドを尊重してワークショップを
 行っている人たちもいます。                 by Kiyoko
  

今回、貴重な資料とともにムナーリの表現したかったことが
どのように子どもたちの創造性をのばしているのかの
一端をかいま見れたような気がいたしました。

長い道のりになるであろう、ムナーリの世界へ旅だってみたくなりました。

/// この講演に関係するリンク///

葉山藝術大学PROJECT
「創造的に生きることは目的ではなくて、まず生きていること自体が創造的であることを実感しよう!」
校舎はないが空想のまなび空間をつくろうと活動中

ブルーノ・ムナーリ
ムナーリについて詳しく紹介しているサイトです

日本ブルーノ・ムナーリ協会
岩崎氏が代表を務める、日本ブルーノ・ムナーリ協会のサイト「闇の夜に」がモチーフとなっているデザイン

こどもの城
岩崎氏が1985年に「ブルーノ・ムナーリ展」を企画開催されたこどもの城のサイト

ワタリウム美術館
現在「驚くべき学びの世界展示」が開催されているワタリウム美術館のサイト

ギャラリーTOM
岩崎氏が副館長を務める、視覚障害者)が彫刻に触って鑑賞できるギャラリー

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by reggio_chiocciola | 2011-07-12 23:42 | その他
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5月29日(日)に西東京市「いこいの森公園」にて
2011 環境フェスティバル アースディフェア in 西東京が行われました。
@キオッチョラ@はメッセージ (カー) ペイントのワークショップを開催し
そのワークショップが「車レタープロジェクト」として
新たに動き始めました。その様子をお伝えします。

メッセージ (カー) ペイントワークショップについては→こちら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第2弾 6月12日(日)
青梅 ART JAM
~森から響く祈りと暮らし〜
武蔵野美術大学と@キオッチョラ@
がコラボのワークショップを開催


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東北の被災地の人たちへ
今、私たちができることは....?

地震や津波、原発で被災された人達のもとへ
みんなでこころを込めて祈りのメッセージと中古車を届けよう!

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青梅 ART JAM
多摩川の源流にほど近く、自然豊かな青梅の地で開催されたイベント。
3才の子どもから年配の方まで...地元の人、作家さん、武蔵美の学生、
さらには国境を越えてタイのラオスのアーティストの方たちも一緒に
東北の人たちへ送るために祈りのメッセージを一枚の布に描きました。

出来上がったメッセージを輪につなげて届ける車にめぐらせ、竹を角に見立て
神さまに捧げる紙垂をかざります。大きな目をつけた車はまるで本物の動物のよう....
神さまのお使いがメッセンジャーとなって東北へと「車レター」を運んでくれます。
祈りをこめて1000人アートが目標です!!

みんなの祈りが大きなひとつの輪に.....

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武蔵美学生/子どもたち/タイの人たち/@キオッチョラ@の作品

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(文章とイメージは石井講師よりお寄せいただきました)

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Posted by Nakamura
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by reggio_chiocciola | 2011-07-12 15:14 | その他
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